新たな“幸福の指標”を探して
こんにちは。New Dawnの竹原です。
2025年11月15日・16日の2日間、宇都宮大学で開催された「人間・植物関係学会 日本園芸療法学会2025年度合同大会」にて、我々New Dawnも口述発表をおこなったので、本ブログではその内容をお伝えします。
今回、発表テーマには「園芸療法における幸福学4因子を用いた評価方法の可能性」というものを取り上げました。
というのも、園芸療法の現場で見られる「人の内面の変化」って、実際に起きていても、どうしても“主観”的なニュアンスになりがちです。そのせいで、園芸療法を初めて耳にした方に対し、園芸療法の良さだったりを伝えずらい状況となっています。
そこに、「幸福」という軸で評価可能な視点を取り入れたらどうなるだろう?――そんな問いを軸に活動を続けており、参考になった先行研究や自分らのビジョンを伝えるために今回口述発表をいたしました。
幸福学の4因子とは?
今回紹介したのは、前野隆司教授が提唱する幸福学のフレームワークです。
幸せを「持続的に感じられる状態」として捉え、以下の4つの因子に類型化したものとされています
1. やってみよう
→ 自分が成し遂げたいことへ近づいている実感
2. ありがとう
→ 他者との良好な関係性
3. なんとかなる
→ 物事を前向きに捉えられるかどうか
4. 自分らしく
→ 自分の意思で生きている感覚
園芸療法の中には、この全てが自然と取り込まれているように感じます。
たとえば「植物を育てる」という行為そのものが、達成感(自己実現)や、仲間との共有(つながり)を生み出しています。
そこで私たちは、この幸福学の指標を「園芸療法の評価法」へ応用できるのではないかと考えています。
新たな評価法を現在開発中
今回の発表では、この「幸福学の4因子を用いた新たな評価方法」の可能性と、試作段階にあるフレームワークについて紹介しました。
現在はまだ試行段階ながら、実践現場への導入に向けて以下の点を検討しています
• 介入前後の変容を定量/定性化できる仕組みづくり
• 本人の自己評価×セラピストの観察評価を両軸で見られる形に
• ITツール/ノーコードアプリなどを活用した、現場で運用しやすい評価設計を
発表後は参加者の方々からたくさんの反響をいただきました。
中でも驚くほどリアクションが大きかったのが──
**「ITのバックグラウンドを持ちながら、園芸療法の評価法に取り組んでいる」**という立ち位置。
「新しい視点に期待している」「手伝えることがあったらぜひ声をかけて」と、心強い言葉をたくさんいただきました。
発表後の対話が何よりの宝物
そして今回、これは特に自分が思ったことですが、
発表後に、先生方や現場の実践者の方々にたくさんお声がけいただきました。
「これまで評価に困っていたので、こういう視点での研究は本当にありがたい」
「この新評価法の挑戦に、園芸療法の未来を感じた」
そんな声の数々は、何より励みになりました。
お声がけしてくださった方々へ、この場をお借りして、お礼申し上げます。
お声がけいただき、本当にありがとうございました。これからも何卒よろしくお願いいたします。
最後に
園芸療法に関わる皆さんの現場には、計り知れない感動と手触りがあります。
それをもっと“見える化”し、共有できるようになったら、園芸療法の価値はさらに広がるはずです。
そのためにも、私たちは展開中の研究で
「幸せのモノサシをみんなで育てていく」
そんな未来を目指していきます。
もしこの取り組みに共感してくださった方がいれば、ぜひお気軽にご連絡ください🌱
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。